AIコーディング時代の到来によって手を動かすだけのエンジニアは完全に淘汰されるのか?

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AI コーディングイメージ

毎度どうも、ベクトルの石川でございます。

今更すぎるネタですみません。おそらく「今更すぎる」と思ってる人が大半でそう思ってる人は問題ないのですが、とは言え「今更すぎる」と思っていないプログラマーも実際にはまだ結構いるのではないかと思いまして、そういう人向けに一応書いておこうかなと。

GitHub Copilot や Cursor が出てきて本当にものを作るのが爆速になりましたね。

つい昨日も、「WordPress のインストール済みプラグインリストを表示する」というプラグインが社内用に必要だなと思いまして、ざっくり以下のような仕様を書きました。

# VK Plugin List

## What's this

インストールされたプラグインのリストを表示する WordPress プラグインです。
ショートコード `[vk-plugin-list]` でプラグインリストを出力します。

表示する項目は

| Plugin Name | Description |
| ---- | ---- |
| Plugin Name | <div class="vkpl_description">Description</div><div class="vkpl_author">Author</div> |

という感じでテーブル形式で出力します。
表には class="vkpl_table vk-table--mobile-block" が付与されます。

インストール済みのプラグインのファイルに
Plugin URI が記載されている場合はプラグイン名に別ウィンドウでリンクを指定されます。
Author URI が記載されている場合は Author に別ウィンドウでリンクを指定されます。

## 使い方

* npm run zip で dist ディレクトリ内に zip ファイルができますので、インストールして有効化します。
  (Releases から zip ファイルをダウンロードしても使えます)
* プラグインリストを表示したいページでショートコード `[vk-plugin-list]` を記載すると公開画面で表示されます。

## 実装について

* ライセンスは GPLv2です
* WordPressのコーディング規約に沿ってください。
* VK_Plugin_Linst クラスを作ってその中で完結して書いてください。
* プラグインリストから除外したいプラグインを配列で登録しておきたいです。
とりあえすこの VK Plugin List は除外したいです。

で、今までGitHub も readme.md とかにこういうのを書いて、社内のスタッフに「よろしく!」とか投げていたのですが、最近はそのまま AI に投げます。

で、これだけで機能的には概ねできるのですが、追加で以下のような指定を出して追加実装してもらいました。

npm コマンドを使って
npm run dist をしたら、このプロジェクト内のファイルを dist/vk-plugin-list に複製したいです。
その時 .git ディレクトリは複製から除外してください。
ありがとうございます。
dist の中に .json と .md ファイルは含めないようにしてください。
次に npm run zip をしたら npm run dist を実行した上で、 dist/vk-plugin-list を zip に圧縮してください。
ありがとうございます。続いて、.gitignore で dist ディレクトリと node_modules を除外してください。
出力するプラグインのリストはフィルターフックで改変できるようにしたいです。
なので、除外処理などを含めて配列を調整するループと、出力するループは別になるかなと思いますがどうですかね?
$excluded_plugins も外部から追加できるようにフィルターフックを追加してください。
抜粋が英語になってしまうのですが、これ何とか翻訳ファイル経由で翻訳した後で出力するようにできませんか?
いや、これだとテーブルのタイトルとかは翻訳あたりますが、肝心のプラグイン個別の説明文はそのままですよね?
各プラグインのテキストドメインを Text Domain から取得して、__( $plugin_description, $plugin_textdomain  ) みたいにしたらできませんか?
作者の前にプラグインのバージョンも表示したいです。
github actions を使って GitHub でタグ付けしてプッシュされたら、GitHub Actions 上で npm run zip を実行して、dist/vk-plugin-list.zip をリリースバージョンとしてリリースしたいです。
あぁ、えっと、バージョンの形式は *.*.* です。
新しいバージョンが GitHub Release 上にあったら WordPress の管理画面からアップデートできるようにしたいです。できますか?
その場合、アップデートに関するプログラムは別のファイルに書いて欲しいです。
WordPressのコーディング規約的には updater.php は class-vk-plugin-list-updater.php の方が良くないですか?
Update のログなど表示するには readme.txt が必要ではないですか?
アップデートの動作テストをしたいのでバージョンを 0.1.1 にしてください
コードの内容を WordPress のコーディング規約に沿って調整してください
バージョンの変更とreadmeに変更履歴を記載してください

はい、で概ねできました。

GitHub – vektor-inc/vk-plugin-list

Contribute to vektor-inc/vk-plugin-list development by creating an account on GitHub.

いやはや、すごい時代ですよね。本当にスムーズ。

こうなってくると、仕様を作ったりするポジションの人は実装はAIがやってくれるので、作業効率が爆上がりするけど、どんな仕様がいいか何も考えずに言われた事だけ実装してたエンジニアには仕事が回ってこなくなるのは自然な流れです。

で、今回そんな「AIすごいよね」って話もまぁそうなんですけど、以前以下のような記事を書いてまして、改めて、”換えの効く作業” しかしてこなかった人は考え方を変えないと本当に生き残れない。

どうしましょう?という聞き方を卒業しないと成長しない。

一般的に企業では「わからない事があったら迷って考えてる時間が無駄だからわかる人にすぐ聞いて」と言われる事の方が多いと思いますが、ベクトルではスタッフには「どうしましょう?」という聞き方をしないようにお願いしています。

しかしながらこの流れは、今まで実装するだけだった人も、「どういう仕様がいいか自分で考えて言語化する」という事が必須のスキルになって、必然的に鍛えられるというのは良い事だなとは思います。

ちなみに弊社はここ数年で特に具体的に指示をしなくてもいつの間にか WordPress 6.8 対応が進んでたりとか、新しい機能追加や改善、不具合修正、ブロックパターンの追加、サイト運用・広報 が進んでいたりして、本当に組織力が上がったなと思っていまして、スタッフのみなさんにはいつも感謝デス!

この記事を書いた人

石川栄和代表取締役
名古屋のウェブ制作会社数社に10年程度務めた後、株式会社ベクトル設立。
企画・運営・コンサルティング〜WordPressを中心としたシステム開発まで幅広く携わる。
[ 著書 ]
・いちばんやさしいWordPressの教本(共著)
・現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド(共著)
[ 最近のWordPressコミュニティでの活動 ]
WordCamp Tokoy 2023 セッションスピーカー
WordCamp Asia 2023 セッションスピーカー(LT)
WordCamp Niigata 2019 セッションスピーカー
WordCamp Haneda 2019 セッションスピーカー
WordCamp Osaka 2018 セッションスピーカー
WordCamp Kyoto 2017 セッションスピーカー
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