WordPress 5.8 の機能追加・仕様変更にともなう弊社製品の対応について

今月 20日に WordPress 5.8 がリリースされる予定となっていますが、今回のアップデートではかなり大掛かりな変更が入ります。その中で、ベクトル製品の対応としてご利用の皆様に留意いただきたい項目についてご連絡させていただきます。

ブロックベース ウィジェットエディタ

WordPress 5.8でのインパクトの大きい変更の一つとして、従来のウィジェットエリアにブロックを自由に配置できるようになるというものがあります。

外観 > ウィジェット 画面でも、外観 > カスタマイズ > ウィジェット パネル からも ウィジェット以外のブロックが配置できるようになり、従来のウィジェットは「レガシー(古い)ウィジェット」という扱いになります。

ウィジェットエリアにブロックを自由に配置できる素晴らしい機能ではありますが大きな問題もあります。

それは外観 > ウィジェット 画面で出力される 従来のウィジェットの外側のHTML構造が公開画面で出力される HTML 構造・クラス名と異なる(ウィジェット識別用クラスも付かない)という、後方互換を無視したなかなか前衛的な仕様となっています。

しかも、外観 > カスタマイズ > ウィジェット で配置したウィジェットはプレビューで問題なく表示されますが、それをグループ化したり、カラムブロックに入れたりすると、ウィジェットの外側のHTML構造が変更されます…。

つまりグループ化したりカラムなどの中に入れると従来のデザインがあたらなくなるという事です。

大きな問題だとは思いますが、「ブロックへの移行が進み従来のウィジェットが使われなくなればどうという事はない」という感じでの大胆な仕様変更で眩暈がしますが、気持ちはよくわかりますし、修正提案するよりその仕様に合わせてウィジェットのブロック化を進めた方が建設的だと思っています。

こういった見た目上の問題や操作性の問題があるため、ウィジェットエリアがブロックエディタにならないようにするプラグインや、テーマの設定で、ウィジェットは従来通りにする事もできるのですが、個人的にはウィジェットエリアに自由にブロックを配置できる事は大きなメリットであるので、弊社テーマではウィジェット編集画面がブロックエディタになるというWordPress 5.8 の仕様のままいきたいと思います。

ただし、先述の通り

  • 外観 > ウィジェット 画面での レガシーウィジェットの表示は 公開画面と異なる
    ( 外観 > カスタマイズ 画面での設定推奨)
  • ブロックエディタ上に配置した従来のウィジェットを、グループ化や他のブロックのインナー化すると正規のデザインはあたらなくなる

という状態になるのでご注意ください。

なお「編集画面でもちゃんと公開画面と見た目が揃うようにならないのはテーマの不具合じゃないのか?」という見解があるかもしれませんが、WordPress本体の仕様上技術的に無理なレベルです。

100%不可能ではありませんが、それによって独自にデザインをカスタマイズしている人に余計影響が出たり、消えゆく機能に対応するために多大な工数を使うなら、新しい仕様に対応した便利なものを開発する方がユーザーメリットが大きいと確信しています。

納品先のエンドユーザーが壊したりするから従来の方が良いという方は ウィジェット編集画面のブロックエディタを無効化するプラグインを有効化してください。

フルサイト編集関連

フルサイト編集とは

WordPress 5.8 からはヘッダーやフッターなどもブロックエディタで編集できるようになる機能が導入されています。とてもエキサイティングな機能ではあるのですが既存のテーマ構造と大きく異るのと、この機能自体がまだ試行錯誤で開発途上のものである事から、当面は弊社テーマでは利用できない状態にしています。

ただし、対応に向けて順次調査・開発は進めていきます

フルサイト編集関連のブロックについて

順次スタイリングしていきますので注意してください

フルサイト編集に向けて、WordPress 5.8 で以下のブロックが追加されています。

  • Site Logo
  • Site Tagline
  • Site Title
  • Query Loop
  • Post Title
  • Post Content
  • Post Date
  • Post Excerpt 
  • Post Featured Image
  • Post Categories
  • Post Tags
  • Login/out
  • Page List

フルサイト編集用なので現状Lightningで使う場面はあまりないのですが、フルサイト編集対応を視野に入れて今後順次CSSを適用していきます。もし独自にCSSでスタイルをあてる場合は、今後のLightningなどのアップデートで干渉する可能性がありますので、Lightning アップデート前には更新情報をよくご確認ください。

theme.json 関連

WordPress 5.8 からエディターの各種設定を theme.json ファイルで一元管理できる構造が導入されますが、現状これを導入するとグループ化したブロックのHTML構造が変更される( .wp-block-group__inner-container が出力されなくなる )ため、VK Blocks の機能で使えるようになっているスタイルの「スティッチ」のデザインがあたらなくなります。

また、現段階では活用方法に関するノウハウがまだ少ないため、当面は導入しないものとします。

しかしながら、いずれ導入する可能性が高いため「スティッチ」に関しては対応策検討中です。

VK Blocks に関係なくグループブロックの div.wp-block-group__inner-container に対して独自のスタイリングをアテている場合は、今後 .wp-block-group__inner-container の div が無くなる可能性が高いので、div.wp-block-group__inner-container に対するスタイリングを回避するようにしてください