ブロックエディターを使いこなそう
WordPressを使っていて「再利用ブロック」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。実はこの「再利用ブロック」は現在では「パターン」と呼ばれるようになっています。
さらにパターンには「同期パターン」と「非同期パターン」の2種類があり、ここで混乱する方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「同期パターン」と「非同期パターン」の違いや使い分けのヒントを紹介します。
こんにちは、スタッフの久納です。
VK FullSite Installer 用のデモサイトを作っていて、「同期パターン」と「非同期パターン」をよく使います。使い方をわかってしまえば良いのですが、慣れないうちは誤って同期パターンを修正してしまい全ページに影響がでてしまったりと、なにかと混乱する場面もあると思います。
わたしもよく迷っていましたので、ここで記事にすることにしました。
再利用ブロックからパターンへ
もともと「再利用ブロック」と呼ばれていた仕組みは、WordPress 6.3以降のアップデートで「パターン」という名称に整理されました。
現在は 同期パターン と 非同期パターン に分かれ、用途ごとに使い分けられるようになりました。
パターンの種類
WordPressの「パターン」には、大きく分けて 同期パターン と 非同期パターン の2種類があります。
- 同期パターン:編集すると全ページに反映される(共通部品向き)
- 非同期パターン:配置した時点で独立(テンプレート向き)
以下それぞれの特徴と使い分けのヒントを書いていきます!
同期パターン(旧:再利用ブロック)
同期パターンは、以前の「再利用ブロック」と同じ仕組みです。
ひとつ編集すると、サイト内のすべての配置箇所に同じ内容が反映されます。共通パーツをまとめて管理できるのが大きなメリットです。
たとえば「フッターの問い合わせボタン」「サイト全体で表示するキャンペーン告知」などに使えば、修正を一度で済ませることができます。
ただし注意点として、誤って編集すると全ページに変更が及んでしまうため、用途をしっかり見極めることが大切です。
一部のブロックを上書きできる
さらに、同期パターンは一部のブロックを上書き可能にすることができます。
やり方は簡単で、サイトエディターで同期パターンを作成し、対象のブロックを選択して [高度な設定] → [上書きを有効化] をチェックします。
そうすると、投稿やページにパターンを設置したときに「上書きを有効化」したブロックだけ個別に編集できるようになります。
たとえば「商品カード」のパターンでメーカー名や価格だけを個別に上書きできるようにしておけば、デザインを統一しつつ内容だけ柔軟に変えられるので、カスタムフィールドのような使い方も可能です。
最近では、こんな使い方をしました!↓
使い方の一例
非同期パターン
非同期パターンは、配置した時点で独立するのが特徴です。
あとから編集しても他のページに影響せず、1つずつ内容をカスタマイズできます。
たとえば「スタッフプロフィール」「イベント紹介」といった、レイアウトは同じでも内容はページごとに異なる部分にぴったりです。
テンプレートのように繰り返し使いたいけれど、中身は変えたいというケースに最適です。
同期パターンと非同期パターンを登録する方法
パターンを新規に登録する際に、同期か非同期かを選択できます。登録の流れは次のとおりです。
同期と非同期の使い分け
同期パターンも「一部上書き」ができるようになったことで、非同期パターンが今後いらなくなってくるのでは?と思う方もいるかもしれません。
実際に使ってみると、上書きができないブロックもあり、複雑な入れ子構造のパターン全体を柔軟に変えるのは難しかったりします。つまり同期パターンは「全体は共通化したいけれど、一部だけ差し替えたい」といった 部分的なカスタマイズ に向いています。
非同期は「配置した瞬間に完全に独立」するため、すべての要素を自由に変更できます。なので、記事ごとに内容がバラバラになるようなケースでは、非同期のほうがストレスがないので、デザインのひな型だけ欲しいなら非同期が最適だと思います。
まとめ
- 同期パターン:共通部分をすべて同じにしたいときに便利
- 同期パターン+一部上書き:全体のデザインを統一しつつ、一部だけ差し替えたいときに最適
- 非同期パターン:配置したパターンを完全に独立させ、自由に編集したいときに有効
と覚えておくと便利です。
わたし自身も制作の中でよく迷いましたが、この仕組みを理解すると使い所もわかってきました。みなさんもぜひ参考にしてみてください!
この記事を書いた人


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