ベクトル製品リリースタイムラインから見る開発の裏話と進化の歴史


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はい、みなさんこんにちは。いしかわでございます。
今年もアドベントカレンダーの季節がやって来てしまいました。一般の皆様のご登録お待ちしております。参加特典ありますので詳細は下記をご確認ください。

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今年もアドベントカレンダーを開催します!「X-T9」「Lightning」「VK Blocks」など、ベクトル製テーマ・プラグインに関することならお気軽に登録してください。

この記事は「Vektor WordPress Solution Advent Calendar 2024」の12月1日の記事になります。

ベクトルの石川でございます。弊社製品を最近知った方もいらっしゃると思いますので、表題の通り、変化の歴史を振り返りたいと思います。

BizVektor時代(2012〜)

この記事を読んでいる方の中でBizVektorというWordPressテーマを知らないという方も結構多い時代になったのかなと思いますが、ベクトルが最初にブレイクさせたWordPressテーマ「BizVektor」。2012年に発表したこのテーマは

  • 無料
  • ビジネス向けのサイトがノーコードで出来る
  • レスポンシブ対応

という事で日本国内で大ブレイクする事に成功しました。

その後「フッターのコピーライトの消し方を教えて下さい」という問い合わせが後を絶たないため、フッターのコピーライトを消すプラグイン「BizVektor Footer Powered Delete」を当時千円程度で販売開始しました。

最古参の社員の久納さんと「事務所の家賃の足しになるからだけありがたいよね」と言っていた時代もありました。

そこから、BizVektor のデザインを拡張するデザインスキンプラグインや機能追加をするプラグインを販売開始し、少しずつベクトルの売上の一角を担うようになっていきました。

Lightning & VK All in One Expansion Unit 爆誕(2015〜)

BizVektor も発表から3年を経過した2015年、BizVektorのように機能を含んだオールインワンのテーマは

  • 機能と一体方式だとユーザーがテーマを変更しにくい
  • 公式ディレクトリに登録できない
  • BizVektor で使っていた”機能”は他のテーマでも使いたい

という事で、新しい WordPressテーマ「Lightning」と、機能部分を詰め込んだ「VK All in One Expansion Unit」をリリースしました。

Lightning 向けの拡張プラグインも順次リリースし、ベクトルの売上の一角を担うようになってきました。

ただ、製品としては順調に見えるかもしれませんが、内部的には人員の問題や事務所移転の経費が嵩んだりしてこのあたりはかなり精神的負担が大きかったです。

Lightning Pro(G2)発売 & VWS運用開始(2018〜)

Lighting は Bootstrap 3 を採用して作られていましたが、いい加減 Bootstrap 4 が主流になっていたので Bootstrap3 から Bootstrap 4 に変更して第2世代の中身に切り替わりました。

また、これまで Lightning 用に開発したデザインスキンプラグインで、いくつか表示要素に関する拡張機能(ウィジェットエリアやナビゲーションエリアの拡張など)を入れていたのですが、どのスキンでも共通して使うような内容も増えてきて、同じ機能なのに各スキンのプラグインで持たせたりするのが構造的によくないので、そういった表示要素に関する追加機能を Lighting Pro としてテーマ内に移動して、デザインスキン側からは逆に削除するという変更をしました。

また、ブロックエディタ以降になって継続的なメンテナンスコストが非常にかかるようになった事から、Lightning Pro は1年毎のライセンス販売に変更しました。

また、プラグインなどの販売をこれまで他社のプラットフォームで行っていましたが、Lightning Pro からは自社運用の Vektor WordPress Solutions での販売に変更いたしました。

この頃は丁度社員の産休なども重なって人員が3人前後に減った事もあり、経費の大半を自社テーマ及びプラグインでカバーできる状態になってきました。

Lightning(G3) & G3 Pro Unit 販売開始(2021〜)

Lightning Pro も改修を重ね、最初に Lightning Pro をリリースした時(G1からG2へ変更した時)以上に、テーマ側でいろんなデザイン・レイアウトに対応できるようになりましたが、独自にコードでカスタマイズしたい人がより部分的にカスタマイズしやすいようにフルリニューアルを実施しました。

ただし、この変更では旧バージョンとの互換性を維持する事が難しく、別テーマにするべきかとも迷いましたが、既存ユーザーも非常に多いので、そのまま移行しやすいようにという事で一つのテーマ内に旧バージョン(G2)と新バージョン(G3)を2つ持つ形式でリリースしました。

また、Lightning 無料版から有料版に「テーマ」として変更すると、ウィジェットや追加CSSの内容が引き継げなかったりするので、有料版にスムーズに移行出来るようにという事で、有料機能は Lightning G3 Pro Unit というプラグインとして販売する事にしました。


フルサイト編集対応ブロックテーマ X-T9(2022〜)

さて、WordPressの新しい機能「フルサイト編集」が実用的になってきたので、Lightning の次の主力テーマの方向性を模索するのも兼ねて ブロックテーマ X-T9 を作りました。

テーマとしては Lightning とまったく別物ですが、 Lightning のパッケージは、テーマ変更がしやすいように、ブロックや追加機能はそれぞれ VK Blocks Pro や VK All in One Expansion Unit などプラグインとして構成していますので、テーマ変更にあたっての作業が発生するとは言えテーマにロックされる事なく移行する事が可能なのが弊社製品のメリットの一つです。

フルサイト編集機能はまだ慣れてない人もお多いので、レッスンコンテンツも一通り作ったのですが…もう随分古くなって画面などが変わってしまったので、近日作り直したいと思ってます。

VK Pattern Library 公開( 2022〜 )

フルサイト編集のブロックテーマが普及すると、今までテーマの機能として持たせていた編集機能を使わなくても各エリアの編集が可能になってしまうので、「あれ?ベクトルの有料版買わなくてもよくね?」となってしまうので、テーマ以外の課金動機が必要になってくるのと、ブロックエディタが進化してもやはりページ作成までの操作が大変なので簡単にページが作れるようにする必要があるという事で、パターンライブラリを公開しました。

Vektor Passport 販売開始( 2022〜 )

弊社の主力が Lightning だけではなくなってきたので、Lightning だけではなく X-T9 と弊社有料プラグインを使ったデモサイトのクイックインストールデータや、様々な業種のページがコピペでサクッと作成できるパターンライブラリが利用できるパッケージ製品として、Vektor Passport を販売開始しました。

皆様お馴染みの現在の弊社の主力製品となっております。無料版ご利用の方は何卒ご購入ご検討を…

Vektor Passport には ABテストが簡単に実施できるプラグイン VK AB Testing も付属します。プラグインなのでテーマを問わず活用できます。

ご参加お待ちしてます!

明日は ベクトルの松田さんが「ブロックエディタでアイキャッチ画像を作ってみた」について書いてくれるようですのでお楽しみに!

ベクトルスタッフ以外の一般のユーザーの皆様の参加もウルトラ大歓迎ですのでお待ちしています!

この記事を書いた人

石川栄和代表取締役
名古屋のウェブ制作会社数社に10年程度務めた後、株式会社ベクトル設立。
企画・運営・コンサルティング〜WordPressを中心としたシステム開発まで幅広く携わる。
[ 著書 ]
・いちばんやさしいWordPressの教本(共著)
・現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド(共著)
[ 最近のWordPressコミュニティでの活動 ]
WordCamp Tokoy 2023 セッションスピーカー
WordCamp Asia 2023 セッションスピーカー(LT)
WordCamp Niigata 2019 セッションスピーカー
WordCamp Haneda 2019 セッションスピーカー
WordCamp Osaka 2018 セッションスピーカー
WordCamp Kyoto 2017 セッションスピーカー
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これまでにないスピード
自分好みの WordPress サイトが立ち上がる

選んだデモサイトと同じ状態の WordPress サイトを、わずか数ステップで再現できるインポート専用プラグインです。数クリックで、プロ品質のサイトがすぐに起動します。

爆速!!1分デモサイトと同じ
ホームページができる

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フルサイト編集に対応したブロックテーマ X-T9

フルサイト編集対応ブロックテーマ

WordPress テーマ X-T9 は、WordPress 5.9 から実装されたフルサイト編集機能に対応した「ブロックテーマ」と呼ばれる新しい形式のテーマです。
ヘッダーやフッターなど、今までのテーマではカスタマイズが難しかったエリアもノーコードで簡単・柔軟にカスタマイズする事ができます。

パターンを使って

よりクオリティの高いサイトに

パターンとは、WordPressのブロックを組み合わせて作ったデザインテンプレートのようなもの。プロのデザイナーが制作したパターンを300以上公開中!コピペしながら高品質なサイトを簡単に作れます。

VK AB Testing は、ABテストを実施するための WordPress 用プラグインです。ブロックエディターでテストパターンを自由に作成でき、ランダム表示とクリック計測が可能です。Webサイトや広告などの施策の改善にぜひご活用ください。


このデモサイトは Vektor,Inc. のテーマとプラグインで構築されています。ご購入や詳細情報は下記のリンクもご参考ください。

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