バックアップを公開サーバーと同一サーバー内に置いていると、万が一サーバーの方でトラブルが発生してデータが消失した場合に復旧する事ができません。
そのために外部のサーバーにデータバックアップする事が望ましいのですが、今回は プラグイン UpdraftPlus を使って、AWSにバックアップする手順を紹介します。
AWSの料金は利用容量や転送量によって異なりますが、小規模な一つのサイトのバックアップなら一ヶ月で数十円〜300円以下で運用できると思います。
この記事はバックアップ用プラグイン UpdraftPlus を前提に解説しています。
UpdraftPlusについてはこちらの記事を参照ください。
この記事の設定を行うには予めAWSのアカウントが必要になります。
お持ちでない方はこちらから発行してください。
S3のバケットを作成する
AWSには様々なサービスがありますが、今回はS3というサービスを使います。
最初に画面左上のロゴをクリックして、AWS マネジメントコンソールに移動して、S3を検索します。

バケットという保存先の領域を作成します。

バケット名を適当に決めます。リージョンはアジアパシフィック推奨です。


バケットにアクセスできるユーザーの設定
IAM(Identity and Access Management)を開きます。

左メニューの「ユーザー」をクリックして、ユーザー一覧の画面に遷移したら、「ユーザーを追加」をクリックする。

任意のユーザー名を決めて、アクセスの種類は プログラムによるアクセス にチェックを入れます。

既存のポリシーを直接アタッチをクリックして、
AmazonS3FullAccess にチェックして次のステップ

タグは無視して次のステップ

ユーザーの作成を実行します。

ダウンロードしたcsvに アクセスキーの鍵があります。大切に保管してください。

UpdraftPlusの設定
AWS側の準備ができたので、続けてバックアッププラグイン UpdraftPlus の設定をします。
設定 タブから Amazon S3 を選択して、ユーザー発行時のCSVファイルに記載のあるアクセスキーとシークレットキー、そして作成したバケット名を入力して保存します。

「今すぐバックアップ」でバックアップを実行してみます。

バックアップの確認
バックアップを実行したデータがS3に転送されているかどうか確認します。

保存先のバケット名をクリック

ファイルが作成されていたら成功です。

まとめ
いかがでしょうか?公開サーバーと同一でのバックアップは万が一サーバーに障害が発生した時にカバーできないので、リモートサーバーへのデータ保存も行う事をおすすめします。
参考
この記事を書いた人
- 代表取締役
-
名古屋のウェブ制作会社数社に10年程度務めた後、株式会社ベクトル設立。
企画・運営・コンサルティング〜WordPressを中心としたシステム開発まで幅広く携わる。
[ 著書 ]
・いちばんやさしいWordPressの教本(共著)
・現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド(共著)
[ 最近のWordPressコミュニティでの活動 ]
2019 WordCampNiigata セッションスピーカー
2019 WordCampHaneda セッションスピーカー
2018 WordCampOsaka セッションスピーカー
2017 WordCampKyoto セッションスピーカー
他
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