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この記事は「Vektor WordPress Solution Advent Calendar 2025」の12月3日の記事になります。
ブロックテーマでの制作案件が増えてきて、「トップページだけヘッダー変えたいんだけど、どうやるの?」「固定ページ一部だけ余白を消すって、テンプレート増やすしかないの?」とお悩みの普段制作をしている方を中心に、ブロックエディタを触れる方なら誰でも使える便利な条件分岐を、具体例とともに紹介していきます。

こんにちは、スタッフの久納です。
前回の、石川さんによる『ブロックエディタでここまでできる!レスポンシブでの見せ方の小技!』の記事は読まれましたか?
画面サイズによる細かなデザイン調整など、制作の裏側まで丁寧に紹介されていて、とても読み応えがあります。まだの方はぜひチェックしてみてください!
引き続き、『VK Dynamic If Block の痒い所に手が届く使い方紹介』を紹介していきたいと思います。
VK Dynamic If Block は、WordPress のブロックテーマで PHP の if 構文のような条件分岐をノーコードで実現できる、とても便利なプラグインです。機能が盛りだくさんすぎて全部は紹介しきれませんが、今回は 実案件でもよく使う「痒いところに手が届く」使い所をピックアップして紹介します。
なお、2023年にも 松田大@ETBS合同会社代表 さんが素敵な紹介記事を書いてくださっていますので、まずはこちらをご紹介します!
VK Dynamic If Block とは
「VK Dynamic If Block」という名前は知っているけれど、具体的にどんなことができるの?という方も多いかもしれません。ここでは、公式ページの説明を一部引用しながら、その概要を簡単にご紹介します。
主にテーマの作成・カスタマイズにおいて、クラシックテーマでは PHP の If 構文を用いてページ毎に表示要素を切り替える手法が一般的でした。しかしながら、HTMLファイルで構成されるブロックテーマでは is_front_page() や is_single() といった PHP の関数は使う事ができません。
その結果、例えばサイドバーだけ違うだけのケースでも複数のテンプレートが必要となり、修正の際はテンプレートの数だけ調整が必要になってしまいます。
しかしながら、この VK Dynamic If Block プラグインがあれば、 PHP の If 構文のような条件分岐をノーコードで簡単に実現できます。
条件分岐をノーコードで簡単に実現できる VK Dynamic If Block
トップページ用のヘッダーの出しわけ
ウェブサイト制作をしていて、「トップページだけヘッダーのデザインを変えたい!」ということ、よくありますよね。
よくあるのは
- トップページだけヘッダーを透過にしたい
- ヒーローエリアに馴染むヘッダーにしたい
というケースです。
これをブロックテーマ側で実現しようとすると、追加テンプレートが必要になることもありますが、 VK Dynamic If Block ならブロックだけで OKです!(編集画面の微調整で少しcssは書きます)
使い方イメージ
VK FullSite Installer用のデモサイト、「ヘアサロン(ミニマル)」を例に、使い方を書きます。
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トップページ用ヘッダーを作成して、 VK Dynamic If Block でフロントページのみの条件分岐
フロントページ用のテンプレートを開き、トップページ用のヘッダーを作成、VK Dynamic If Block でラップして、以下の条件で条件分岐します。
- 条件タイプ:ページタイプ
- ページタイプ:フロントページ ( is_front_page() )

トップページ以外のヘッダーを作成して、 VK Dynamic If Block で「除外指定」をオン
続けて、表示条件は「1」のままで、除外指定を「ON」にします。

そのほか、設定のポイント
透明背景のヘッダーなので、ヒーローエリアの上にヘッダーを被せるため、コンテンツのセクションはネガティブマージン(マイナス)を設定しています。

追加 CSS で編集画面を微調整
- 編集画面の背景が通常は白のため、ヘッダーの背景が透明で白文字ではヘッダーが真っ白になってしまうため、編集しやすいように「外観 > エディター > スタイル > 追加CSS」にCSSで編集画面にのみヘッダーの背景に色をつけています
- ヘッダーの下にヒーローエリアが埋まるようにするため、「STEP 3」でブロックスタイルでマイナスマージンでオフセットしていますが、編集画面では編集しにくくなってしまうため、margin-top:0 で上書きしています

固定ページテンプレートで、特定ページのみ表示/非表示
固定ページテンプレートを使っていると、
- 共通で余白(スペーサー)を入れている
- 共通でフッター上に CTA セクションを置いている
など「全ページ共通のデザイン」があると思います。
でも実際には、
- 特定ページだけ余白を消したい
- 特定ページだけ CTA を表示したくない
という微調整が必要な時があります。
テンプレートの余白編
例えば固定ページテンプレートに「ページ上下に大きめの余白(スペーサー)」を置いたとします。でも実際にページを作成していくと、特定のページだけデザインの都合上で下の余白が不要になることがあります。
そんな時に VK Dynamic If Block の特定の固定ページで表示・非表示を制御できる機能が便利です!
VK FullSite Installer用のデモサイト、「クリニック|内科」を例に、使い方を書きます。
他のページはコンテンツの上下にスペーサーブロックで余白をつけていますが、デザインの都合で「当院について」ページには、コンテンツ下に余白をとっておらず、フッター部分との間には余白がありません。
実際の使い方を以下で説明していきます。
使い方イメージ
固定ページのテンプレートのコンテンツ下のスペーサーにVK Dynamic If Block で条件分岐
固定ページ用のテンプレートを開き、コンテンツ下のスペーサーをVK Dynamic If Block でラップして、以下の条件で分岐します。
- 条件タイプ:ページタイプ
- ページタイプ:固定ページ( is_page() )
- Select Pages:除外したいページをチェック(今回は 当院について にチェック)
- 除外指定を「ON」

指定した固定ページ下の余白が非表示になります
該当の固定ページを開くと、コンテンツ下の余白が非表示になりました。

フッターの CTA セクションの出しわけ
「フッターに採用ページへリンクするバナー(CTA)を設置したい!」という運用、よくあります。でも採用ページの中ではこのCTAを出す必要がない(被る)というパターン、多いですよね。こんな時も VK Dynamic If Block の「特定の固定ページで非表示」 が大活躍します。
使い方イメージ
共通フッターの採用ページCTA部分を VK Dynamic If Block で条件分岐
フッターテンプレートを開き、採用ページCTA を VK Dynamic If Block でラップして、以下の条件で分岐します。
- 条件タイプ:ページタイプ
- ページタイプ:固定ページ( is_page() )
- Select Pages:除外したいページをチェック(今回は 採用情報 にチェック)
- 除外指定を「ON」

採用情報ページの下に採用情報CTAが非表示になります
採用情報ページを開くと、採用情報CTAが非表示になりなりました。

投稿リストで「公開日からの日数」で NEW マークを表示
「公開から1週間以内の記事にだけ NEW マーク をつけたい!」という場面はとても多いです。
VK Blocks Proの「新着バッジ」ブロックで設置するのが一番シンプルですが、Pro 版をお持ちでない方は VK Dynamic If Block の「公開日からの経過日数」で条件分岐できます。
使い方イメージ
投稿タイトルブロックの横などに、段落ブロックで「NEW」のテキストを置き VK Dynamic If Block で条件分岐
ちょっと画像では見えづらいですが、横並びブロックでタイトルをと「NEW」のテキストを囲って横並びにして、「NEW」のテキストにVK Dynamic If Block で以下の条件で分岐します。
- 条件タイプ:表示期間
- 表示期間設定:公開日からの日数
- 期間の表示形式:このブロックから直接指定
- 指定する期間:7(お好みで変えてください)

投稿リストに「NEW」マークが表示されます
公開日から7日間は「NEW」マークが表示されるようになりました。

まとめ
ブロックテーマではテンプレート分岐が難しい分、 VK Dynamic If Block のような柔軟な条件制御ツールは制作効率を大きく高めてくれます。
トップページのヘッダー切り替え、テンプレートの微調整、NEW 表示など、案件でよく発生する「痒いところ」をコードなしで解決できるのはとても便利です。
このプラグインを使いこなすことで、テンプレートを増やしすぎず、メンテ性の高いサイト制作が実現できますので、ぜひ活用してみてください♪
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